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今回は、軽い自閉スペクトラム症(ASD)は治るのかについて、まとめていきます。
どんなことをしたらいいのかや、利用できるサービスについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!
軽い自閉症(ASD)は治る?
軽度の自閉症スペクトラム障害(ASD)は、一般的に「治る」という言葉で表現することは難しい状態です。
難しい言い回しをしましたが、結論から言うと、治りません!
ASDは神経発達の障害であり、脳の機能の問題なので、治る・治らない以前の問題になります。
ただし、適切な支援と早期介入により、症状の軽減や向上が見込まれることがあります。
治らなくても克服は可能?
軽度のASDを持つ人は、適切な教育、言語療法、職業療法、行動療法などのサポートを受けることで、コミュニケーションスキルや社会的なスキルを向上させることができます。
早期介入は特に重要であり、幼少期からの支援が症状の軽減や適応能力の向上につながる可能性が高いです。
ASDは個人によって異なる症状やニーズを持つため、治療や支援の結果も異なります。
一部の人は症状が軽減し、自立した生活を送ることができる一方、違う人は終生支援が必要な場合もあります。
また、ASDの診断は一生涯持続するもので、一度診断された場合、治療や支援を受けながら適応する必要があります。
総括すると、軽度のASDの症状は改善の可能性があるものの、完全な治療や治癒とまで言えるものではなく、支援と理解が継続的に必要です。
個人に合わせた適切な支援プランを立て、専門家の指導を受けることが重要です。
それでは、ASDの症状を改善させる克服方法について見ていきましょう。
克服方法①自己理解
ASD(自閉症スペクトラム障害)の人々にとって、自己理解は自信を持つことや幸せになることに繋がります。
自分自身を理解し、受け入れることは、精神的な健康、社会的な成功、そして充実感を見つける上で重要なステップです。
この章ではASDの自己理解の重要性に焦点を当て、その意味と方法について探求します。
自己理解とは何か?
自己理解とは、自分自身、つまり自分の特性、感情、思考、ニーズを理解するプロセスです。
ASDの人々にとって、このプロセスはさらに重要であり、個々の特性や課題を認識し、自分自身を受け入れることが求められます。
自己理解は、自尊心や自己受容感を高め、日常生活での困難に対処しやすくするのに役立ちます。
自己理解の重要性
自己理解の重要性について見ていきましょう。
自己受容感の向上
自己理解は自己受容感を高め、自分自身を肯定的に評価するのに役立ちます。
ASDの特性を理解し、受け入れることで、自己価値感が向上し、精神的な健康が向上します。
コミュニケーションスキルの向上
自己理解は、自分自身のコミュニケーションスタイルやニーズを理解するのに役立ちます。
他の人との良好な関係を築くためには、自分自身を知り、説明できることが重要です。
目標設定と達成
自己理解は、自分の強みと弱みを認識し、適切な目標を設定するのに役立ちます。
自分の能力と限界を理解し、成功への道を見つけやすくなります。
自己理解を深める方法
では、どうしたら自己理解を深めることができるのでしょうか。
情報収集
ASDについての情報を収集し、自分の特性と関連する課題を理解しましょう。
自己観察
自分自身を観察し、感情や行動のパターンを把握しましょう。
自分ならではの行動パターンや、ストレス解消法などを知ることが重要です。
専門家の協力
必要であれば専門家と協力し、自己理解を深めるサポートを受けましょう。
カウンセリングや、精神科医、精神科訪問看護などを利用するといいでしょう。
サポート系統の活用
サポート系統を活用し、他のASDの人々とのつながりを築きましょう。
「○○県 当事者会 ASD」などで検索すると、当事者の集まりが出てきます。
X(Twitter)などでASD仲間と繋がるのもいいでしょう。
大人の発達障害の家族が抱えるストレスについての記事を書きました!
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克服方法②SST
SST(ソーシャルスキルトレーニング)は、コミュニケーションや対人関係を築くためのスキルを向上させるプロセスです。
ASDの人々にとっては、非言語的コミュニケーション、友情の概念、共感、ルールの理解などが課題となることがあります。
SSTは、これらのスキルを効果的に発展させる手段です。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)の重要性
それでは、なぜSSTが重要なのか見ていきましょう。
社交スキルの向上
SSTは、コミュニケーション能力や友情の概念の理解を向上させます。
他の人々と良好な関係を築くために必要なスキルを磨くことができます。
自己肯定感の向上
適切なソーシャルスキルを習得することで、ASDの人々は他の人との交流で成功を経験し、自己肯定感が向上します。
適応力の向上
SSTは、新しい環境や社交的な状況に適応する能力を高めます。
これは学業や職場での成功にも繋がります。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)の実施方法
SSTは、実際にどのような実践方法があるのでしょうか。
個別指導
専門家による個別指導は、個人のニーズに合わせたカスタマイズされたSSTを提供します。
カウンセリングや、児童発達支援、放課後等デイサービスなどで個別指導は行われます。
グループセッション
グループでのセッションは、他の人との対話や協力を通じてスキルを向上させます。
個別指導よりも実践的で、実際に他者と関わりながらトレーニングができるのが特徴です。
継続的なサポート
SSTは継続的なサポートが必要です。
定期的なセッションや練習が大切です。
お家でできる療育
旧ブログにて、お家で簡単にできる療育について書きました。
ぜひ見てみてください!
放課後等デイサービスや就労移行支援等の利用もおすすめ
軽い自閉症(ASD)の人にとって、自己理解やSSTはとても重要ですが、家庭や自分自身で自己理解やSSTをやるのは難しい場面もあります。
お子さんにSSTをしようと思っても、家の中だとふざけてしまったり、大人のASDで自分自身だけでやろうとしても難しかったりします。
そこで、お子さんの場合は児童発達支援や放課後等デイサービスを、大人の場合は就労移行支援や精神科デイケア、カウンセリングなどを利用するといいでしょう。
プロの視点でSSTを行ってくれますし、自分だけでは気づけない視点からアドバイスを貰えることもあります。
児童発達支援や放課後等デイサービス、就労移行支援などは、無料で利用できる場合もあるので、ぜひ事業所に問い合わせをしてみてください。
まとめ
軽い自閉症(ASD)は治るのか?という観点でまとめていきました。
ASDはいくら軽度でも治ることはありませんが、自己理解やSSTで症状を軽減したり、克服したりすることは可能です。
その際は、ぜひ福祉のプロに頼ってみてください。