大人になってから発覚する発達障害は生きづらいとよく言われますが、なかでも女性の場合は生きづらさがより強いようです。
なぜ生きづらいのでしょうか?
また、女性の発達障害は気づかれにくいのもよく言われることです。
大人の女性の発達障害の生きづらさや気づかれにくさについて詳しく見ていきましょう!
女性で大人の発達障害は気づかれにくい?
大人の女性の発達障害が気づかれにくい理由はいくつかあります。
①社会的期待と役割の適合度
多くの社会では、女性にはある程度の社会的な行動や対人関係のスキルが期待されます。
日本では、男性は一匹狼でも平気で生きていけても、女性は群れる傾向にあると感じます。
発達障害があっても、そのような状況に頑張って適応するために、発達障害が見過ごされることがあります。
②マスキング行動(適応行動)
多くの女性は、自らの違いを他の人に気づかれないように隠そうとすることがあります。
これは、非常に繊細で洞察力がある場合があり、発達障害の特徴を上手に隠すことができるためです。
③診断が遅れやすい
発達障害はしばしば子供の頃に診断されやすい傾向がありますが、女性の場合、発達の遅れがあってもそれを認識しにくいことがあります。
また、男性に比べて発達障害の症状が穏やかであることがあり、それが診断を難しくしています。
④性差に基づくステレオタイプ
発達障害のステレオタイプはしばしば男性中心であり、女性の場合は見落とされることがあります。
これにより、医療専門家や教育者が発達障害を女性に関連付けにくくなる可能性があります。
⑤自覚が難しい
発達障害の症状は、本人自身が気づきにくいことがあります。特に軽度な場合や他の対人関係の困難と混同されやすいです。
これらの要因が組み合わさり、大人の女性の発達障害が気づかれにくい傾向があります。
しかし、最近では発達障害に関する理解が進んでおり、専門家が適切な評価とサポートを提供することで、診断がつきやすくなっています。
なぜ大人の女性の発達障害は生きづらい?
大人の女性が発達障害を抱えると、生きづらさを経験する可能性が高まります。
①社会的な期待との不一致
発達障害を抱える女性は、社会的な期待や役割モデルとの不一致に直面しやすいです。
例えば、他者との適切な対話や行動が難しい場合、社会的な状況での適応が難しくなり、孤立感や理解されなさを感じることがあります。
②対人関係の困難
コミュニケーションや感情表現の障害がある場合、対人関係の構築や維持が難しくなります。
友情や恋愛関係の形成が困難であるため、孤独感や孤立感が生まれることがあります。
③職場での課題
発達障害を抱える女性は、職場での社会的な期待に対応するのが難しいことがあります。
コミュニケーションやストレス管理が難しい場合、仕事のパフォーマンスに影響が出る可能性があります。
④自己認識の困難
発達障害を抱える人は、自分の特異な特性に気づきにくいことがあります。
そのため、適切なサポートや対処法を見つけるのが難しくなり、ストレスや焦燥感が増大することがあります。
⑤差別や偏見
発達障害は、一般的な社会の理解と期待に合わないため、差別や偏見にさらされることがあります。
これがさらに生きづらさを増幅させることがあります。
これらの要因が複合的に作用し、発達障害を抱える大人の女性が生きづらさを感じることがあります。
適切なサポートや理解が得られれば、生活の質を向上させることができるでしょう。
発達障害に対する理解が進むにつれ、社会が包括的かつ柔軟に対応することが重要です。
女性のADHDの特徴
大人のADHDはどのような症状や困り感があるのでしょうか。
対策についても見ていきましょう。
症状①気が散りやすい
仕事や日常生活で簡単に注意が散漫になり、タスクの完了が難しいことがあります。
仕事・家事・育児などの両立が難しくなる可能性があります。
症状②計画と組織の難しさ
予定をたてることや長期的な計画を立てることが難しく、予測不能な行動が増えることがあります。
これも、家事を計画立ててやることの難しさなどに繋がってくるでしょう。
症状③忘れっぽい
約束や日常のタスクを忘れがちであり、物事を整理することが難しいことがあります。
症状④時間の管理が難しい
時間に対する理解が曖昧で、予定通りに行動することが難しいことがあります。
お子さんの送り迎えなどの時間の管理が難しい場合があります。
症状⑤感情のコントロールが難しい
怒りっぽい、イライラしやすい、感情の変動が激しいなど、感情の制御が難しいことがあります。
ついパートナーに感情をぶつけてしまうこともあるかもしれませんね。
症状⑥多動性の減少
多動性の症状は子供の頃よりも軽減していることがあり、内向的で運動量が少ない場合もあります。
女性のADHDの対策
ADHDの女性ができる対策をご紹介します。
①診断と治療
ADHDの症状がある場合、まずは医師や精神保健専門家と相談し、診断を受けることが重要です。適切な治療法やサポートが提供されます。
②日常の計画と組織
カレンダーやリストを使用して予定を管理し、タスクを整理することが役立ちます。
定期的な振り返りを行い、進捗を確認することも重要です。
③タスクを分割
大きなタスクを小さな部分に分け、段階的に取り組むことで、達成感を感じやすくなります。
④リラクセーション技法の使用
ストレスの軽減にはリラクセーション技法や瞑想が効果的です。
深呼吸やマインドフルネス瞑想を試してみましょう。
⑤サポートシステムの構築
友人や家族、同僚など、サポートを提供してくれる人々とのコミュニケーションを大切にしましょう。
ADHDは個人によって異なるため、個々の状況に応じたアプローチが必要です。専門家のアドバイスを受けつつ、自身の強みを活かし、課題に向き合っていくことが大切です。
女性のASDの特徴
女性のASD(自閉症スペクトラム障害)は、しばしば男性のような典型的な特徴が現れにくいことがあり、診断が遅れやすいです。
以下に、大人の女性のASDの特徴と対策、ならびに女性ならではの困りごとをいくつか紹介します。
①社交的な困難
友人や同僚との社交的なコミュニケーションが難しいことがあります。表情や非言語コミュニケーションの理解が難しい場合もあります。
②感覚過敏
特定の音、光、触覚などに対して過敏であることがあります。これが社会的な環境でのストレスとなることがあります。
③興味の狭さ
特定の興味に強い関心を寄せ、それに没頭することがあります。興味の幅が狭いことが特徴です。
④コミュニケーションの工夫
他者とのコミュニケーションには、努力を必要とすることがあります。非言語的なサインや社交的な期待について学ぶことが重要です。
⑤ルーティンの重要性
日常の中で一貫性と予測可能性が重要であり、環境の変化に対応するのが難しいことがあります。
女性のASDの対策
どのような対策があるのか見ていきましょう。
①専門家の診断
ASDの特徴を理解し、適切な専門家による診断を受けることが大切です。診断を通じて、適切なサポートが得られます。
②コミュニケーションのサポート
コミュニケーションスキルを向上させるために、コミュニケーションスキルトレーニングを受けることが有益です。
③感覚の調整
過敏な感覚への対処として、特定の刺激を避けたり、調整したりする方法を見つけることが役立ちます。
④ストレス管理
ストレスへの対処法やリラクゼーション技法を学び、ストレスを軽減することが大切です。
⑤カウンセリングとサポートグループ
カウンセリングやサポートグループへの参加が、他者とのつながりを深め、理解を得るのに役立ちます。
ASD女性ならではの困りごと
それでは、大人のASDの女性ならではの困りごとを紹介していきます。
①社会的期待への適応
女性に対する社会的期待が高い中で、それに適応することが難しい場合があります。
②マスキングと疲労
ASDの特徴を隠すために「マスキング」と呼ばれる行動が生じやすく、これが疲労やストレスを増加させることがあります。
③診断の遅れ
女性のASDはしばしば診断が遅れるため、長期間にわたり理解やサポートを受けられないことがあります。
おわりに
今回はLDは紹介しませんでしたが、大人の女性の発達障害について詳しく解説しました。
社会的立場からも、女性の発達障害は気づかれにくかったり、気づかれないように自分で隠したりすることが多いです。
困っていそうな女性がいたら、それとなく伝えてみるのもいいかもしれませんね。
自分が発達障害かも?と思っている女性は、早めの受診をおすすめします。